歴史history
今治で海の歴史というと「村上水軍」が思い浮かぶでしょうか。 2020年4月 村上水軍ミュージアムから村上海賊ミュージアムに名称変更しました。 『水軍』は近代海軍の前身の意味合いが強く、江戸時代以降に使われ始めました。物流や水先案内など幅広い役割を担った彼らには水軍という言葉では表現しきれない優雅さや教養がありました。戦国時代、『日本史』を記した宣教師ルイス・フロイスに「日本最大の海賊」と言わしめた村上海賊が今治に生きる私たちの歴史です。「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島~よみがえる村上海賊『Murakami KAIZOKU』の記憶~」は日本遺産に認定されています。 島々を物流の基地として、国内外を産地とする高級な陶磁器などの流通に携わる商人の顔。名だたる大名たちも顔負けの優雅さで、香や茶や連歌をたしなむ文化人の顔。そして、瀬戸内海で獲れる新鮮な魚介類を扱う漁業者でもありました。 時代によりさまざまな姿を見せる海の民たち。この人たちの血は脈客と受け継がれているはずです。
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